日本服飾史日本服飾史

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桐竹鳳凰きりたけほうおう

桐竹鳳凰1枚目
天皇のほうに織り表される文様。泰平の世を治めた君主を褒め、天上から鳳凰ほうおうが舞い降りてくるとされる。その鳳凰は地上の梧桐あおぎりみ、六十年に一度稔る竹の実を食して現世に栖まうとする。しかし、乱世と共にたちまち天上へ還るとされ、善君の世の証しとして天皇の袍に織り表されてきた。大儀には黄櫨染こうろぜんの袍を、小儀や行幸ぎょうこうには麹塵染きくじんぞめの桐竹鳳凰文の袍が用いられた。後代、麒麟きりんを加えて桐竹鳳凰麒麟文とし、筥形の構図に纏められる。