日本服飾史日本服飾史

  1. HOME
  2. 色彩と文様
  3. 小葵

小葵こあおい

小葵1枚目

平安時代に広く使用された文様で、天皇のあこめ東宮とうぐう下襲したがさね女御にょうご五衣いつつぎぬなど皇族の装束に使われ、また宮中のふすま几帳きちょうなど調度にも利用された。植物の冬葵ふゆあおいの花葉を象ったものとされ、後世に銭葵ぜにあおいの花が舶載されてそれと区別するため、古葵と称したことからおこったとする。うちきや単、衵など綾織物に、また二陪ふたえ織物の地文様として広くみられる。