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武官朝服

Military office in dress unuform.

  • 武官朝服1枚目
  • 武官朝服2枚目

養老2年の衣服令にもとづく6位の武官の朝服で、冠は皀縵くりのかとり頭巾ときんという柔い黒絹製。紐をあごで結び、えいは折りまげている。

位襖いおうは6位相当の深緑闕腋けつてきのもの、下に半臂を重ねて白をはき、烏油くろぬりの腰帯をしめて烏装くろつくり。即ち黒漆の横刀を組紐の緒で吊り木製のを持っている。足は白のしとうず烏皮くろかわくつをはく。

6位以下には礼服の規定がないので、重要な儀式時にはその上に錦の裲襠と、赤の脛巾はばきをつけて履はかい(繊維でくつ状に編んだもの)となり、弓箭を持つ。

武官というのは軍隊や警察、裁判の仕事にたずさわる人達のことである。

イラストによる解説

イラスト1
  1. 頭巾ときん頭巾燕尾えんび
  2. 頭巾上緒あげお
  3. おいかけ(顔の両側から顎へかける紐)
  4. 位襖いおう闕腋袍けってきのほう
  5. 横刀おうとう及び緒の
  6. 烏油くろぬり腰帯こしおび及びその上手うわで
  7. 半臂はんぴ
  8. しろきはかま
  9. 烏皮履くろかわのくつ
  10. もくしゃく
  11. 横刀