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文官朝服

Civilian attendant in formal court dress.

  • 文官朝服1枚目
  • 文官朝服2枚目

平安朝初期の風俗は不分明の所が多かったが、はじめて考証を試みた。道明寺天満宮所蔵の伝、菅原道真公遺品の革帯や牙笏げしゃく等を考究すると、10世紀前半迄はほぼ奈良時代同様と思考される。ここには右大臣菅原道真公を想定しは縫腋、衣服令による二位の浅紫が濃くなり、にゅうらん下襲をひかず単の文様は繁菱、表袴うえのはかまの形状は正倉院に残る形式とした。冠もはなく、は象牙製、革帯は真鍮地、鍍銀有紋紫水晶を象嵌した銙がつけられている。これは道明寺所蔵の国宝を復原したものである。飾剣かざたち條帯平緒ひらお)にて佩び、烏皮履をはく。

イラストによる解説

イラスト1
  1. 皀羅くりのうすはた頭巾ときん漆紗しっしゃかん
  2. 皀羅の頭巾燕尾えんび
  3. きぬ朝服ちょうふく)(縫腋袍ほうえきのほう
  4. 平緒ひらお
  5. 平緒
  6. 大刀
  7. 衣(朝服)(縫腋袍)のらん
  8. はかま表袴うえのはかま
  9. 大口袴おおくちばかま
  10. しゃく
  11. 烏皮履くろかわのくつ
  12. 銀装しろがねつくりの腰帯