日本服飾史日本服飾史

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纐纈こうけち

纐纈1枚目

七曜文纐纈の括り。

絞とは纐纈すなわち布帛ふはくを糸で絞り込んで、染料の浸透を防ぐことによって文様を表わす技法である。これもインドがその発祥の地といわれ、中国でも七~八世紀以前の絞染のきれ類が多く出土し、日本でも正倉院宝物のなかにも見られる。ただ、上代のものには辻が花染のように緻密な文様を表わすのではなく、幾何学的なものが多い。それだけに素朴ながら、大胆で力強く見る人を魅了する。なかには現代ではどのように絞ったかが判らない高度なものもある。

写真で見る纐纈

赤地七曜文纐纈

前垂れ仕立。薬師寺玄奘三蔵会大祭伎楽において呉公が着用

赤地縞文纐纈

太孤児が着用する上着の裾飾りに使用