淳宮あつのみや親王殿下【賜冠しかん】雛型

秩父宮(ちちぶのみや)(やす)(ひと)親王は御幼名を淳宮と称せられ明治三十七年十一月九日、大正天皇の第二皇子として御降誕。大正十一年六月二十五日に御成年式を行われました。

明治四十二年公布の【皇室成年式令】には【第一編天皇成年式・第二編皇太子成年式・第三篇親王成年式】と分けられ、【親王成年式】では勅使が親王の邸に於いて冠を賜う旨を伝える「冠ヲ賜フノ儀」、宮中三殿の賢所(かしこどころ)に於いて(しょう)(てん)(ちょう)から冠を加えられる「賢所大前ノ儀」等が規定されています。

ちなみに皇太子の御成年式では天皇が皇太子に冠を授け、天皇の御成年式では前摂政が先帝の御冠を加えるとあります。

戦後皇室成年令の廃止に伴い冠を賜る場所が賢所から宮殿に移され現在に至ります。

本品は雍仁親王の御成年式の為に作られた【賜冠】の雛型で実際の冠には上から十六菊の御紋が織られた羅がはられました。下札には半月形の透かしを籠目に変更するように記されています。