日本服飾史日本服飾史

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殿上人てんじょうびと冬の衣冠いかん

Courtier in regular court dress, ikan: hō (outer robe) and sashinuki (trousers).

衣冠とは束帯に対する略儀の公家の服装で、石帯は用いない。
束帯が昼装束ひのしょうぞくと呼ばれたのに対し、宿とのい装束といわれた。しかし、当初は宿装束として出来たがやがて平常の参内等にも着用されるようになった。衣冠というのは、衣と冠とを似って官職を表現するので、この名が起こったものと思われる。衣冠には文武官の別がない。
公家には基本として三位以上の公卿と四、五位の殿上人にわかれる。ここでは殿上人の五位の冬姿としてに紫無紋の指貫をはく、帖紙を懐中にし、手に檜扇、しとうずは、はかない(40歳以上で特に許された時はをはく)。

イラストによる解説

イラスト1
  1. かんむり
    1. 巾子こじ
    2. こうがい
    3. ひたい
    4. えい
  2. ほう
  3. 指貫さしぬきぬばかま
  4. ひとえ
  5. 帖紙たとう
  6. 檜扇ひおうぎ