日本服飾史日本服飾史

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公卿夏束帯くぎょうなつそくたい

Courtier in formal court dress (sokutai) for summer.

これは公卿文官の夏姿である。
繁紋の垂の冠、黒くつわ唐草紋顕文紗けいもんしゃ縫腋袍半臂はんぴは平安朝の当時より縫腋袍には略されることが多い。下襲は公卿については蘇芳すおういろの顕文紗、文は若年は繁菱(老年は遠菱)、紅の繁菱の単、白有紋の表袴、若年や晴れの時は霰文あられもん、紅精好の大口、には夏冬の区別はない。石帯、金の魚袋、檜扇、帖紙しとうず、屋外にはくわのくつまたは浅沓、剣を帯する時には飾剣かざたちあるいは飾剣代わりの細太刀を平緒で佩びる。

イラストによる解説

イラスト1
  1. かんむり
  2. 冠の巾子こじ
  3. 冠のこうがい
  4. 冠のえい
  5. ほう(うえのきぬ)(縫腋袍ほうえきのほう
  6. しゃく
  7. 帖紙たとう
  8. 檜扇ひおうぎ
  9. 石帯せきたい
  10. 石帯上手うわで
  11. 平緒ひらお
  12. 魚袋ぎょたい
  13. 飾剣かざたち
  14. 平緒
  15. らん
  16. 下襲したがさねきょ
  17. 表袴うえのはかま
  18. 大口おおぐち
  19. しとうず