舞楽ぶがく・八仙はっせん Bugaku court dance costume for “Hassen (the Eight Saints at the Konlon Mountains).” 12 八仙はっせんとは、崑崙こんろん山の八人の仙人が帝王の徳を慕って中国へ来朝し、曲を奏して舞ったという説により、崑崙八仙の名がある。舞人の数は昔は八人といわれ、現在は四人舞である。鯉の繡文様に網をかけた貫頭衣の袍をつけ、異様な冠と面をつけた。この面は鳥の頭を模したとも云われ、とがったくちばしがあり、その鼻先には小さい鈴をつけ、冠は鳥の頭の毛を象徴するような形であり、鶴の舞う姿を象ったものと思われ鶴舞とも呼ばれている。西域の風俗舞である。 目次 イラストによる解説その他の平安時代の衣裳 イラストによる解説 冠かん 面めん 面の鼻先はなさきの鈴 面帽めんぼう 袍ほう 表袴うえのはかま 大口袴おおぐちばかま 糸鞋しかい