日本服飾史日本服飾史

  1. HOME
  2. 衣裳一覧
  3. 平安時代
  4. 大鎧をつけた武将

大鎧おおよろいをつけた武将ぶしょう

Warrior general in ōyoroi armor.

鎧は平安朝後期に発達し、美化された。大鎧は最も正式且つ最上のもの、式正の鎧ともいわれる。これは武蔵御嶽神社にある畠山重忠奉納の鎧を模したもので、には前立に別に鍬形を附けた。
 鎧には袖、草摺がつき、右には脇楯わいだて、胸には鳩尾きゅうび栴檀せんだんがあり、背には逆板さかいた総角あげまきがある。左腕には籠手こて、手にはゆがけ、脚には脛巾はばき臑当すねあてつらぬき毛覆けぐつ)、腰刀兵庫ひょうごくさりの太刀たちを佩く。弦巻重籐弓しげとうのゆみ逆頰さかつらえびら征箭そやを入れ、手に日の丸の軍扇の下にはなえ烏帽子、鎧下には鎧直垂を着ている。

イラストによる解説

イラスト1
  1. 鍬形くわがた
  2. 吹返ふきかえし
  3. 栴檀板せんだんのいた
  4. 鳩尾板きゅうびのいた
  5. 弦走つるばしり
  6. 草摺まえくさずり
  7. 直垂よろいひたたれ(衣・とも)
  8. 籠手こて
  9. 臑当すねあて
  10. ゆかけ
  11. つらぬき
  12. 兵庫鎖太刀ひょうごぐさりのたち
  13. 重籐弓しげとうのゆみ
  14. 星兜鉢ほしかぶとのはち
  15. 𩊱しころ
  16. 大袖おおそでそで
  17. 脇楯わいだて草摺
  18. 脛巾はばき
  19. 踏皮たび
  20. 腰刀こしがたな
  21. 軍扇ぐんせん
  22. えびら
  23. 征箭そや
  24. 萎烏帽子なええぼし
イラスト2
  1. 鍬形くわがた
  2. 吹返ふきかえし
  3. 鳩尾板きゅうびのいた
  4. 弦走つるばしり
  5. 草摺まえくさずり
  6. 直垂よろいひたたれ(衣・とも)
  7. 籠手こて
  8. 臑当すねあて
  9. つらぬき
  10. 兵庫鎖太刀ひょうごぐさりのたち
  11. 重籐弓しげとうのゆみ
  12. 星兜鉢ほしかぶとのはち
  13. 𩊱しころ
  14. 腰刀こしがたな
  15. 軍扇ぐんせん
  16. 征箭そや
  17. 弦巻つるまき
  18. 射向いむけ草摺くさずり
  19. 射向の袖
  20. かさじるしかん
  21. 逆板さかいた
  22. 總角あげまき
  23. 後の草摺引敷ひっしきいた
  24. 菱縫ひしぬいの板
  25. 萎烏帽子 なええぼし