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小直衣このうしをつけた公卿くぎょう

Courtier in everyday wear, konōshi.

小直衣このうし狩衣直衣ともいい、直衣狩衣が折衷された形で、身は狩衣と同じく1巾、袖も狩衣と同じく袖露があって、には直衣の如くがつく。これは室町時代以後に直衣の略装として用いられ、烏帽子も室町時代の特色の通り塗り固めた箱型となり、表面に凹凸のさび・眉・雛頭ひなさきができた。懸[]緒の紫紐は特に許されたる人の料。
指貫[奴]緯白の八藤紋で、通常40才以上は薄縹色で年齢とともに薄くなり、70才以上宿老となれば白となる。
老齢の時には烏帽子の懸緒を前の部分だけでなく十字にして後で廻らしたおきながけにされることもある。

イラストによる解説

イラスト1
  1. 立烏帽子たてえぼし
    a 烏帽子のかけ
  2. 小直衣このうし[全体]
  3. 小直衣らん
  4. 袖露そでつゆ袖括そでぐくり
  5. 指貫さしぬきぬばかま
  6. ひとえ
  7. 末廣すえひろ中啓ちゅうけい
  8. あて[宛]おび