大原女 Ohara-me or peasant woman of Ohara village selling firewood in Kyoto. 大原女は京都の北東、比叡山のふもと八瀬、大原に住み、炭や柴、薪を町に売りに出る女。髪は束ねられ、黒の小袖に白の下着、紅白緂の細い帯、白の手甲、脛巾はばきに草鞋わらじをはいて、白の手拭を被った頭に黒木(柴)をのせている。 室町時代作の七十一番歌合わせには、黒木売りとして出ている。この姿はそれに依ったもので、現在の大原女は二巾半の前かけ等をして室町時代の姿とは全く変わっている。 目次 イラストによる解説その他の室町時代の衣裳 イラストによる解説 小袖 細帯ほそおび 下着したぎ 手甲てこう 脛巾はばき[脚絆きゃはん] 手拭てぬぐい 柴しば[黒木くろき] 藁わらの輪わ 草鞋わらじ たばね髪かみ