色彩と文様
代表的な文様
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小葵
平安時代に広く使用された文様で、天皇の衵や東宮の下襲、女御の五衣など皇族の装束に使われ、また宮中の衾や几帳など調度に...
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幸菱
大と小、また陰と日向で表した唐花菱文様を巧みに配列した華やかな文様。一群に纏めた唐花菱の、その先と先の間が離れている...
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桐竹鳳凰
天皇の袍に織り表される文様。泰平の世を治めた君主を褒め、天上から鳳凰が舞い降りてくるとされる。その鳳凰は地上の梧桐に...
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窠に霰
小型の格子文様である古代の霞文様を地紋様とし、その上に水鳥の巣を真上から見た窠文様を配した図柄である。平安時代では若...
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臥蝶丸
男子束帯の直衣や下襲、指貫の、また女房装束の唐衣、表着、小袿に広くみられる織文で、冬の直衣の文様としてもよく知られる...
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蜀江錦
中国四川省の蜀の多彩な錦織物、すなわち蜀錦のこと。 日本に伝えられて蜀江錦と呼ばれるようになった。〈しょっこうのにし...
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雲立涌
格式ある有職文様で、天皇をはじめ高位者が用いた。平安時代では摂政や関白位の五十歳以上の人が袍に用いた。立涌は陽性の大...
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雲鶴
雲中に高く飛ぶ鶴は、凡人より抜きんでた人格を表している。平安前期には公卿や殿上人の間で広く使われた文様だったが、平安...
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鳥多須岐
鳥襷文様は紫や二藍の地色に、白色で浮織物に表して織られることが多く、若い高位の公達が用いる指貫にみられる。奈良時代に...
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